過去レース解析:ラスト3F~ゴールまでの時間差グラフ

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●新しいグラフの紹介
過去のレースの分析をする時に、新たに↓この様なグラフを使う事にします。
3F~ゴールの推移グラフ

●グラフの見方

このグラフは、過去のレースのラスト3ハロン地点からゴールまでの通過時間の差をグラフにしたものです。
各馬の着差と、上り3ハロンの時計から、ラスト3ハロン地点の通過タイムを算出し、通過時間差に比例した間隔で並べたわけです。

青い矢印の先が、ラスト3ハロン地点の通過順と、通過した時間の差を表しています。
例では、アリゼオが先頭でラスト3ハロン地点を通過し、次にシャインが通過した事を表しています。
表の 「3F差」 に 3ハロン通過の先頭からの時間差を表示しています。
グラフの 1目盛りが約0.5秒に相当します。

最後にラスト3ハロン地点を通過したのは、トーセンアレスです。
この馬は先頭のアリゼオより1.1秒(2目盛りちょっと)遅れて通過しました。
ほとんどダンゴ状態であった事が解ります。

赤い矢印の先端は、ゴールへの到達時間の差(つまり着差)を表しています。
1着だったエイシンフラッシュは、赤矢印の先が最も右側にあり、最初にゴールした事を表しています。

ラスト3ハロン地点を先頭で通過したアリゼオは13着で、着差は1.3秒でした。
ですからこの2頭の赤い矢印の先は、約3目盛り弱の差がある訳です。

結果的に赤い矢印の長さは、上り脚の速さに関連しますが、比例関係にはなっていません。
本来赤矢印の長さは上り時計分(35秒なら70目盛り)必要ですが、表示の都合で縮めているからです。
矢印の長さではなく、矢印先端の位置が着差と比例している事がポイントです。

メンバーの脚質、ペースやラップ、馬場状態などを踏まえて、このグラフを見ると、下記の様な事が一目で解ると思います。
1:前残りのレースだったか、追い込みが決まったレースだったか
2:後方から追い込む馬はどれぐらいの末脚が必要か
あるいは、前との距離(時間差)はどれぐらいが限界か
3:先行する馬は、後続をどれぐらい離していないとセーフティリードと言えないか

などなど、私自身もまだ検討の余地があると思っています。
しかしこのグラフは、ラスト3ハロンからゴールまでの推移をイメージするのに、大いに役立つと考えています。
そしてここから得られる事柄が、予想のヒントになって欲しいと期待しています。

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Posted byクリックす