ラップ推移と位置取りの関連グラフ

-
クリックす
このデータは、ラップの推移(展開・流れ)と、その馬の位置取りの変化を重ねて見たものです。

京都牝馬S(2011年)検討時のホーカーハリケーンのデータを例にして説明します。
ラップと位置取りの関連グラフ


◆青の折れ線グラフ
このレースのラップ推移で、向かって左がスタート、右がゴールです。
縦軸の目盛りは、芝のレースの場合は下が9秒・上が14秒。
ダートのレースの場合は下が10秒・上が15秒です。

2011年 4月 3日 : 修正
縦軸の目盛りは、下が10秒・上が15秒。
(2011年 4月 3日以降しばらくは、データが混在する場合があります。)

私は数値よりもグラフの形(展開・流れ)が重要と考えているので、数値の表示はしていません。

札幌スポニチ賞の左端のデータが下に張り付いている点について説明します。
私のデータはゴールから逆算した200m毎のタイムのため、1500mなど200mで割り切れない距離の場合は、最初のデータが端数距離になります。
つまりこの場合は100m分のタイムのため、小さい値となっている訳です。

◆赤の折れ線グラフ
この馬のコーナーでの位置取りをグラフ化したものです。
向かって左から、3角での位置→4角での位置→ゴールでの位置(つまり着順)で、上が前方、下が後方の位置取りを表しています。
分析データ表の折れ線グラフと同じもので、このレースの分だけを表示したものです。
着順に関係なく赤線で表示します。
(分析データ表の折れ線グラフの説明はこちら

【注意】
青の折れ線グラフと赤の折れ線グラフのX軸に、時間的関連(時間軸としての相関)はありません。
赤線はコーナー、青線はハロン(距離)で、それぞれ別の軸です。


◆表示データ

2012年11月15日 : 一部修正
現在の表示は、↓こうなっています。
ラップと位置取りの関連グラフ (新)

上から順に、
・レース名(クラス)
・場所、距離、騎手名
・馬場状態、この馬のコーナー通過順
・レースの前3Fタイム - 後3Fタイム、1000m通過タイム
200mの倍数でない距離の場合は、推定値を表示しています。
・この馬の着順、着差、上がり3Fタイム、上がり時計差(この馬の上がり3Fから、レースの上がり3Fを引いた値)


◆このグラフから解る事
これはレースの流れと、その馬の位置取りの関連を見るために考えたグラフです。

ラップと位置取りの関連グラフ-例1

上のラップはどちらも同じもので、段々速くなるラップです。
[A] は、この流れで3角から位置を上げて来ています。
段々速くなる流れですから、前の馬が加速している訳で、この馬は更にそれ以上の加速をしている事が解ります。
これは非常に優秀な末脚であると評価できます。

[B] は、この流れで3角から位置を下げています。
つまり加速について行けなかった訳です。
スピードの持続力がないか、距離が長かったなどの要因が考えられます。


ラップと位置取りの関連グラフ-例2

[C] は、上りが掛かったレースです。
この流れで位置を上げてきていますが、単に前が止まっただけかも知れませんし、あまり評価できるものではない様に見えます。

ちなみに一番上に表示したホーカーハリケーンのデータを見ると、この馬がどんな流れでも先行して残っている事が解ります。
これは先行するスピードがあり、そのスピードを維持する能力もあり、更にスピードの緩急にも対応出来ている事を表しているのだと思います。


もちろん実際の内容はレース映像を見なければ解りませんが、馬の傾向や得意/不得意を、簡単にパッと見つけ出すにはいい方法だと思っています。
また、過去の傾向分析において、3着内馬の特徴を把握する手掛かりになり、今回の予想に役立つと考えています。

関連記事

広告


クリックす
Posted byクリックす